
皆さん、こんばんは。六代目当主の中谷正人です。
連載の三十一回目。家飲みの楽しみを分かち合いましょう。
このブログは二か月のお休みをいただきましたが、晩酌は休みなく続けています。
桜の花びらが散り、新緑で日々景観が明るくなる季節。山椒の木の芽を頂戴しました。木の芽味噌で今が旬の筍(たけのこ)を楽しむとしましょう。
主役の酒
清酒 奈良吟(ならぎん)純米吟醸
米は中谷の水田も含む大和郡山市内で栽培された山田錦。圧搾直後に生のまま瓶詰めし、温シャワーで加熱殺菌、冷シャワーで冷却し、大正時代に建てられた土蔵の酒蔵で瓶熟成させたものです。
アテ
木の芽味噌で筍
先ずは木の芽味噌。木の芽の葉を適量ちぎり、まな板の上で3分くらい叩きます。(木の芽の量に余裕がある場合はすり鉢で擦ると良い)。ボールに味噌と適量の砂糖を入れ、出し汁少々で伸ばし、木の芽を加えて混ぜ合わせます。
茹でた筍を半月切り。アクセントに電子レンジ加熱のブナしめじ、鶏レバの煮物を盛り付け、たっぷりの木の芽味噌を掛ければできあがり。
晩餐
今宵も家内と一緒に晩酌(ばんしゃく)です。
常温の奈良吟を一口。熟成した酒がまったりと口の中に拡がり、吟醸の香りに引っ張られていつもより甘く感じます。そして味噌を帯びた筍を一切れ。山椒の何とも言えない爽やかな風味がストレートに味覚を直撃。噛むと若々しい筍の風味が加わります。これぞ春。そして酒。甘辛い味噌の後味と馴染んだ酒はキリっと切れが良くなります。
筍と酒を交互に。筍に飽きたところで鶏レバ。タンパク質が箸休めになります。そして酒。やはり旨い!今宵も満足です。
ではまた次回。