<燗酒コンテスト金賞受賞>
全国燗酒コンテスト2019にて弊社製品米ぎんがお値打ちぬる燗部門金賞を受賞しました。
米ぎんは、大阪国税局燗酒部門でも過去に二度受賞しています。解りやすい酒を造るという弊社方針が製品に生かされていることが確認できたと喜んでいます。
<日本酒で乾杯>
10月1日は日本酒の日。「全国一斉日本酒で乾杯!」の行事が開催されました。今年も近鉄奈良駅の行基噴水前広場。午後5時過ぎ、村井奈良県副知事が来賓を代表して挨拶されました。
日本酒需要が低迷しているとはいえ、まだまだ行けるといった我々清酒メーカーを勇気づける内容。来賓、奈良県内の各税務署長、奈良県酒造組合役員による鏡開きで開始。集まった皆さんに樽酒が配られ乾杯。それを皮切りに樽酒や県内26蔵自慢の清酒が振る舞われました。この行事を楽しみに参加下さった方々はもとより、通りすがりの観光客も加わり、大勢の人に清酒を楽しんでいただけました。
<稲刈り>
今年は若干早く、10月7日と9日に弊社管理田の山田錦の刈り取りを行いました。面積は昨年と同じ8反弱。
今年も苗のパレットに密度高く種籾を落とした上に田植え密度も少し上げました。雑草は非常に少なかったのですが、密度のせいで稲の茎がやや細くなったのか、雑草が少なく穂の実りが多かったのか、一部の稲が倒れてしまいました。しかしコンバインで刈れる程度で助かりました。
刈り取りの両日は絵にかいたような秋晴れに恵まれ、無事終了しました。
この米は、奈良吟、こをろこをろ、吟生、三日踊純米吟醸山乃かみ酵母になります。
<酒造りの始まり>
10月8日、今シーズン最初の米を蒸しました。本醸造の麹です。いよいよ酒造りが始まりました。気温がまだ高めなので、洗米は8日の朝。吸水した水分が米粒内に均質になるのを待ってから午前中に蒸しあげ、種麹をふって麹室に入れました。10日はこの麹が出来上がりました。以後順次酒造りを行っています。
<米蔵寄席>
10月11日、第四回桂花団治米蔵寄席が弊社米蔵で開かれました。
ご来場者は40名余りで入りきれる限界。先ずは三川美恵子さんによる小唄。次の花団治師匠の落語の演目に因んでお座敷芸を意識したもの。
続いて花団治による落語二席。最初は酒に因んで酔っ払いとタクシー運転手の掛け合い。乗ったらすぐに停車し、そこが酔っ払いの家。家に帰ってからもまだ飲み足りず女房とやりあう話。
二席目は、色町の芸子に入れあげる若旦那。諫められ、外との連絡を絶って百日間を蔵で過ごすことになった若旦那。芸子からの手紙が毎日届きますが、知らされません。百日が明け、芸子に会いに行きますが、悲しい知らせを聞くことになります。ちょっと切ない落ちがつきます。長い演目ですが師匠は最後まで流れるように言葉を繋ぎ、我々は自身が若旦那になった気分で引き込まれました。
ここで休憩。弊社から清酒こをろこをろが振る舞われ、花団治師匠と私、途中から上田郡山市長を交えてのトークショー。「令和」の漢字と意味、読み方から始まり、漢字や日本語について、中国語とのつながりを中心に話が進みました。途中、あちこちに話が飛びましたが皆さんには十分楽しんでいただけました。
花団治師匠は来年も来て下さるそうです。皆さん、お楽しみに。
<お詫び>
今月は行事が盛りだくさんで、予定していた東部戦線の場景4は、来月号の掲載になります。楽しみにされていた方には申し訳ないことです。お詫び申し上げます。
写真1:全国燗酒コンテスト賞状
写真2:日本酒で乾杯
写真3:稲刈り(10月7日)
写真4:米蔵寄席・三川さん小唄
写真5:米蔵寄席・桂花団治