出穂、美酒早慶戦、東部戦線の情景3 vol.177

投稿日:2019年9月10日

<稲の成長>

出穂し花が咲いた稲穂(9月10日)

 弊社が管理する水田の山田錦。例年通り8月末に出穂(しゅっすい)が始まり、9月初旬の快晴の下、穂が出そろい花が咲きました。生育は順調です。

<酒蔵の様子>

壁を塗り終えた白米蔵

 先月、白米蔵の白壁塗りが終了。母が描いた絵を4枚、それに私のプラモデル作品を飾りました。美術館のような寛げる空間ができました。

美酒早慶戦会場

 9月7日、美酒早慶戦実行委員会により第八回美酒早慶戦がコートヤード・マリオット銀座で開催されました。弊社は今回初参加。

 蔵元が早稲田出身者の33蔵、慶応出身の47蔵が各々一種類を出品しました。会場の早慶OBの出席者が好みの酒を選んだ結果、慶応が得票数で勝りました。とはいえ出品本数が異なるのですから客観的に慶応が有利で、私の見たところ蔵元が早慶何れであっても酒の質に差はないはずです。何れにせよ楽しい時間を過ごせました。

<模型で作る情景>

行軍(横から撮影)

 今月から三回連続で、新たに発見された三両の戦車を使った情景です。その三両は、独Ⅳ号戦車、独Ⅳ号駆逐戦車、ソ連KVⅡ戦車です。

 先ず今回は、「行軍」。1943年晩春の6月、緑の草に覆われたロシア平原を独軍のⅣ号戦車H型が東に進撃していきます。既に砲撃の洗礼を受けたようで、側面の盾が幾つか無くなり、残ったものにも歪みが出ています。

 Ⅳ号戦車は大戦初期から使用された古いタイプの戦車です。傾斜装甲は未だ採用されず、装甲は垂直。装甲を厚くしたり大口径長身の砲に変換するなど改良を続けて大戦末期まで生産されます。

 このH型はシェルツェンと呼ばれる盾のような薄い鉄板を砲塔の周りと側面に付けています。これは成形炸薬弾と呼ばれる特殊な対戦車砲弾への防御策です。更に装甲を補うためにキャタピラーを砲塔前面にまで取り付けています。

展示にあたって手を加えた点は次の通り。
・戦車長の顔に若干の日焼け塗装を加えました。
・瞬間接着剤でキャタピラーのたるみを付けました。
・地面は紙やすり。草原はテクスチャーペイントを塗りつけました。

 この模型は発見した時点で完成度の高さに驚きました。戦車兵の兵科色であるピンクのモール、鉄十字勲章、ヘッドフォンと通信機を結ぶ黒コードなど丁寧に塗装されていました。車体側面のシェルツェンは薄いプラスチック板を切って自作されており、汚し塗装もまずまずの出来。おまけに車体後部のマフラーには弾痕でへこんだ跡まで付けてありました。高校二年時の作品に違いありません。当時これにかけた労力を思い出しました。

行軍(後ろから撮影)

行軍(前から撮影)

写真1:出穂し花が咲いた稲穂(9月10日)
写真2:壁を塗り終えた白米蔵
写真3:美酒早慶戦会場
写真4:行軍(横から撮影)
写真5:行軍(後ろから撮影)
写真6:行軍(前から撮影)