<新春の行事>
中谷家の梅の老木は遅咲きです。今年は2月19日に開花。3月1日はほぼ満開でした。
3月3日は雛祭り。大和郡山市の旧城下町では第五回「大和な雛祭り」が開催されています。
3月6日まで、寺社、町屋、店舗など130箇所余りでひな人形を展示します。街を歩けば気持ちが浮き立ちます。
<酒蔵の様子>
酒造りはいよいよ終盤。2月10日は今期最後の米を蒸しました。昔は、釜の上に載せた甑(こしき)を外しましたので、その日を甑倒しと言います。今日は、固定された金属製甑を使って米を蒸しますので、「倒す」ことはありませんが、酒造りがもうすぐ終わるということで、気持ちが楽になる節目の日です。
2月20日は大吟醸の袋吊りをしました。発酵もろみを杓で袋に汲んで吊します。袋の布目を超えて落ちる雫を斗瓶に取ります。
最後に仕込んだ発酵もろみは3月上旬に搾ります。搾り終える日を皆造(かいぞう)と言います。今期の酒造りが無事終わったことに感謝を込め、慰労を兼ねて宴席を設けます。
皆造の後も搾った酒の瓶詰めや火入れ、それに道具の片付けなどの仕事が4月まで続きます。
写真1:中谷家の梅(3月1日撮影)
写真2:大吟醸の袋吊り