<酒蔵の様子>
今期最初の酒が搾れました。11月24日からしぼりたて生原酒の瓶詰を皮切りに、地元だけに流通する活性濁り酒などの瓶詰めが始まりました。
今期は、山田錦の刈り取り作業を優先した為、昨年より三週間遅れで酒造りが始まりました。ファンの方々には新酒をお待ちいただくことになりましたので、瓶詰が終わったものからすかさずその日の内に出荷を行っています。
11月27日、東京上野1丁目のハクヨーで蔵元を囲む会が開かれました。今回の蔵元は弊社の私。弊社製品6アイテムの聞き酒です。ハクヨーは麹を作る機械(製麹機)のメーカーです。大和郡山の弊社と中国会社、両方に同社の製麹機(せいきくき)が入っています。
同社の製麹機は、スイッチを押して48時間後に自動的に麹ができるといったものではありません。麹が生育する環境を装置の中で自在に設定でき、経過を記録できる優れもの。手作りの感覚で、再現性のある正確な麹作りができます。
有名な地酒メーカーはもちろん、弊社のような手作りを主体とする酒蔵に採用されています。
会に集まったのは24名の清酒ファン。毎回違う蔵元が来ますので、それを楽しみに参加される常連の方も何名かおられます。
弊社のある奈良盆地北部のことや弊社の歴史と状況、酒造りのことなど15分ほど説明したあと、従来型の風味を洗練したタイプ(斗吟)、香りとクリアな味わいに特化した新しいタイプ(三日踊三種類)、その中間で香りと味のバランスが良いタイプ(奈良吟)、それに今年のしぼりたて生原酒を味わっていただきました。
何れも好評でしたが、人によって好みも違いますので、多様な感想を聞くことができました。つまみも用意されており、二時間たっぷりと楽しんで帰っていかれました。
酒造りはだいたい毎週1本の仕込のペースで続きます。今月に入り、三日踊特別純米を搾り、その後も順次搾っていきます。並行して瓶詰と出荷。年末まで一年で一番忙しい時期を迎えています。
写真1:出荷を待つ生製品
写真2:今月発売予定の三日踊無濾過生原酒