大吟醸もろみの袋吊り vol.122

投稿日:2015年2月14日

<酒蔵の様子>

春雨の下、蒸米放冷却の湯気が上がる酒蔵

 気温が一年で一番低く安定している1月から2月上旬、精米歩合35%の大吟醸、純米大吟醸、精米歩合50%の純米吟醸など、一番上等な酒造りが連続します。蔵人にとって気の抜けない毎日です。

 一連の仕込み作業が終わり、毎日の厳密な発酵温度管理。各々の仕込みから約一ヶ月の発酵期間を経て、順次圧搾作業です。特に全国新酒鑑評会に出品する精米歩合35%の大吟醸は、袋吊りと呼ばれる特殊な搾り方で行います。

 細長い布製の袋にもろみを杓で汲み入れ、袋を小さめのタンクに吊り、布目を越えて自然に酒が垂れるようにします。

 タンクの口の下には斗瓶。斗瓶に垂れ落ちる酒は極めて芳醇。甘いフルーツ状の吟醸香(ぎんじょうか)が漂います。

紙エプロンで「勝つ」

 巷では受験シーズン。行きつけのうどんチェーンでは「Wカツカレーうどん」を始めました。「今日もカツ!明日もカツ!自分に勝つ!!」と書かれた紙エプロンをくれました。受験生頑張れ。我々は全国新酒鑑評会で勝つ!

写真1:春雨の下、蒸米放冷却の湯気が上がる酒蔵
写真2:紙エプロンで「勝つ」