師走を迎えて vol.96

投稿日:2012年11月30日

<蔵の様子>

御祈祷

 日、一日と気温が下がります。夕暮れは早く、日の短さを痛感させられます。初霜が降りました。重く稔った柿の枝も収穫を終えて身軽になっています。大和路はいよいよ冬に入ります。

 酒造りは、毎日続いています。早朝から米を蒸す蒸気が白い湯気になって、秋の終わりの青空に吸い込まれて行きます。

 11月21日、ことしも賣太神社(めたじんじゃ)より藤本宮司をお迎えし、醸造祈願を行いました。賣太神社は、古事記を暗唱した稗田阿礼を祀ります。今年は古事記編纂1300年。観光客で賑わいました。神社は平城京の中心線である朱雀大路沿いにあり、弊社からは北に徒歩10分です。

売太神社

 発酵もろみの代表として祈願いただいたタンクの酒は、年末に奉納し、同社の新年の参拝者に振る舞われます。又、上記<今月のお薦め>のように新年を祝うしぼりたて生原酒として皆様にお届け致します。

 いよいよ師走。清酒需要はどうしても寒い時期に偏ります。醸造と瓶詰出荷が重なり、弊社従業員にとって最も多忙な時期です。社長以下、皆様のご期待に沿うべく毎日努力しています。

写真1:御祈祷
写真2:売太神社