金賞連続受賞 vol.90

投稿日:2012年6月01日

<蔵の様子>

苗床作りから三週間目の苗床(5月24日)

 火入れ作業が終わりました。最後に残っていた圧搾機の布洗いも終了しました。放冷機を片付けて、パネルで蔵の壁を塞げば片付けは終わり。蔵は酒の熟成の場所になります。

苗床作りから三週間目の苗床(5月24日)

 さて、次は来期に向けた米作り。5月10日に苗床作りをしました。今年も7反半、6枚の田圃です。約130枚のパレット。砂を入れ、上に栄養のある土を載せ、種籾を播き、その上に又栄養のある土を乗せます。綺麗に並べて寒冷紗を掛け、鳥害を防ぎます。

 毎日水をやりますと二日目には芽が出て、伸び始めます。根はどんどん深く、多く張り出します。

 田植えは6月上旬の予定です。収穫できた米で、「奈良吟」、「吟生」、それに「こをろこをろ」を造ります。今年は、大和郡山市のご尽力を賜り、休耕田を活用した山田錦の栽培が始まります。これも原料米として頂戴致します。

<今月の話題>

5月23日、製造技術研究会会場

 5月18日、出張先で受賞の知らせに接しました。昨年に続き全国新酒鑑評会金賞受賞です。5月23日、広島県西条で開かれた発表会(平成23酒造年度全国新酒鑑評会 製造技術研究会)に行って参りました。

 今年は金賞受賞酒の酵母菌の種類の多様性が縮小していたようです。どうしても高く上品な香りを出す酵母菌は限られてきます。酵母選択も戦いの大きな要素を占めます。

 福島県や宮城県の蔵も例年と大差なく受賞されていました。一安心です。

受賞酒(製造技術研究会会場にて)・お祝いに頂戴した花

 年々、少しずつ出品者が減りますが、年に一度の全国大会です。各蔵が精一杯努力して出品を続けることで、日本酒の世界が維持されていきます。西条の製造技術研究会に行きますと、各蔵から来られた技術者、関係者の熱気に溢れています。業界にとっては一種のお祭り。気分が高揚します。来年も頑張ります。

この号終わり

写真1:苗床作りから三週間目の苗床(5月24日)
写真2:同上
写真3:5月23日、製造技術研究会会場
写真4:受賞酒(製造技術研究会会場にて)
写真5:お祝いに頂戴した花