<酒蔵の様子>
清酒造りは全てのもろみを搾り終え、終了しました。搾られた酒は、2週間もすると完全に澱が下がります。濾過をして、火入れ(60℃の低温殺菌)を経てタンクに密封貯蔵されます。全ての火入れが終わるのは5月の予定です。
焼酎造りも終盤です。全ての仕込みは終えました。最後に仕込んだタンクの発酵を待って、月末には蒸留を終える見込みです。
秋から始まった焼酎造りですが、早々にできたものはプレミアムとして特に濃い部分を「穎」として製品化できました。レギュラー品は「若草」として6月の製品化に向けて熟成中です。
「若草」のアルコール度数は22度を予定しています。氷を浮かべれば20度程度に薄まり、食中飲用に程よい濃さになります。いわゆる焼酎臭さは全くありません。軽やかな吟醸香、軽やかな甘みの素晴らしい製品になる素質を見せてくれています。今暫くお待ち下さい。
<今月のテーマ>
郡山城は松永久秀が滅んだ後、大和国を任された筒井順慶によって築城されました。順慶の死後、筒井家は伊賀上野に国替えになり、豊臣秀長が領主になりました。
秀長は城郭規模を巨大化させると共に城下町を整備しました。以後、城主は何度も替わりますが1724(享保9)年、甲府から柳沢家が入城した後は幕末まで続きます。
郡山は、秀長が城下町を整備してからというもの、ほぼ一貫して大和国最大の街として栄えました。明治維新以降も高度経済成長期頃までは奈良県で最も繁華な場所であり続けました。
郡山城址は「日本桜名所100選」に選ばれた桜の名所です。桜の季節には毎年「お城祭り」が開かれ、花見客で賑わいます。今年で38回を迎えました。
弊社では花見客に振る舞う笹酒用の酒を協賛してきましたが、残念なことに飲酒運転の取り締まり強化の為、振舞酒は取りやめになりました。そんなことで、今年からは社名入りのぼんぼりで協賛です。
城址の桜は見事です。読者の皆様には写真でその片鱗を楽しんでいただくとしましょう。
写真上:お城祭りゲート(左下に中谷酒造のぼんぼり)
写真下左:城址に向かう花見客
写真下右:堀を埋め尽くす桜